『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』は、ゲームをやった人へのご褒美映画だった

『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』を見た。結論から言うと、予定外に面白かった。ただし条件がつく。ゲームをやったことのある人なら、という条件だ。

公開当時、YouTubeには期待外れというレビューがいくつも上がっていた。だから、ほとんど期待しないで見始めた。


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似ていなさすぎて、少し笑えた

最初にゲームと同じ名前のキャラクターが出てきたとき、全員がイメージと違っていた。少し違うどころではなく、違いすぎていた。

腹は立たなかった。むしろ笑えた。期待していなかったぶん、「そう来たか」と面白がる余裕があった。

ウエスカー・・・最初は良い人のイメージ

レオンが、だんだんレオンになっていく

なかでもレオンだ。最初に出てきたレオンは、どう見てもダメ男だった。ゲームで何度も動かしてきたあのレオンが、こんなに頼りなく登場する。そのギャップがおかしかった。

ところが見ているうちに、どんどんレオンに似てくる。顔が変わるわけではない。それでも立ち回りや空気が、少しずつ知っているレオンに寄っていく。

最後には、ああ、やっぱりレオンか、と納得していた。最初の印象が悪かったぶん、この変化がいちばん楽しめたところだった。

そして最終的には、なんだかんだみんな似ていたなという結論に達した。確かに画像で並べられると、実写でよくここまで集めたなっていうぐらい、なんとなくしっくりする。


警察署と洋館は、ゲームそのままだった

キャラクターの見た目とは逆に、場所はゲームそのままだった。警察署も洋館も、雰囲気がゲームで歩き回ったあの場所と同じだ。画面に映った瞬間、正直テンションが上がった。

バイオハザードは1から6まで何回か遊んだ。だからこそ、あの建物の空気が再現されているだけで、見る価値があると思えた。

キャラクター設定もそのままで、話の流れもおおむね知っているとおりに進む。長さも2時間以内で、だらける前に終わる。


パラレルワールドとして見るのがいい

期待外れという評判も、分からないわけではない。キャラクターの再現度を求めて見れば、たしかに肩透かしを食う。

ただ、自分の見方は少し違う。この映画は、ゲームの名場面を再現しながら、キャラクター設定もそのまま使っている。そのうえで、間の展開だけを少し変えている。

だから、ゲームの忠実な映画化として見るより、ゲームと地続きのパラレルワールドとして見るほうがいい。知っている場所で、知っている人物が、少し違う道筋をたどる。そう思って見ると、とても面白い。


ゲームを知らない人には、たぶん分からない

その面白さは、裏を返せば、ゲームを知っていることが前提になっている。

最後に出てくるエイダ・ウォンや、アシュフォード家のくだりは、ゲームをしていない人には何のことだか分からないはずだ。説明はほとんどない。知っている人だけが「そこにつなげるのか」と反応できる作りになっている。

なので、これはゲームをやってきた人限定のご褒美映画だと思う。万人向けの1本として評価すれば、点は辛くなるだろう。


見終わったら、ゲームに戻りたくなった

実は先月、たまたまバイオハザードRE3をやっていた。正直、少し疲れていた時期だった。

それなのに、見終わったらもう一度やろうかなという気になっていた。映画を見てゲームに戻りたくなるとは、自分でも思っていなかった。

自分の中では予定外に面白かった1本だった。そして今、RE3のセーブデータがまた気になっている。

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