2025年12月– date –
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鑑賞ノート
なぜ少女は天国を捨てたのか?芥川龍之介「おぎん」の主題と結末の謎に迫る
I. はじめに 芥川龍之介と「切支丹物」 芥川龍之介(1892-1927)は、大正という、日本の近代化が急速に進んだ時代を代表する文学者の一人です。彼の作品は、鋭い知性、古典から西洋文学までを自在に取り入れた多彩な文体、そして人間存在の深淵を冷徹に見... -
鑑賞ノート
芸術家はミューズに壊されて完成する――手塚治虫原作『ばるぼら』映画版の主題を読む
「漫画の神様」手塚治虫が1973年から74年にかけて描いた大人向け漫画『ばるぼら』。その複雑で独特の作風から長年「映像化不可能」とされてきた同作を、手塚の実子・手塚眞が実写映画化した。 出典:映画.com 主演は稲垣吾郎と二階堂ふみ。撮影監督にはウ... -
鑑賞ノート
黒澤明『椿三十郎』ネタバレ考察|痛快時代劇が最後に残す苦みとは
黒澤明の時代劇には、力で押し切る映画と、知で斬り込む映画がある。1962年の『椿三十郎』は、明らかに後者である。 しかも、この映画の知性は小難しい理屈ではない。人を見る目、場を読む勘、若さの危うさを一歩引いて眺める冷笑、そして必要なときだけ一... -
鑑賞ノート
『バトルランナー』(1987)完全解説|ディストピアSFが予言した「メディアと暴力」の未来
公開から約40年。1987年のアクション映画『バトルランナー』(原題:The Running Man)は、80年代SFアクションとしての勢いを保ちながら、「メディアと暴力」「情報操作」「大衆の熱狂」といったテーマを鮮烈に刻み込んだ作品だ。 出典:https://www.imdb.... -
お店と日々
2026 FIFAワールドカップ:眠れぬ夜と、日本の運命
抽選会の長い夜 2025年12月5日の夜──いや、正確には日本時間で6日の未明。久しぶりに夜更かしをして、ワールドカップの組み合わせ抽選会を見守ることにした。 しかし、抽選はなかなか始まらない。歌あり、スピーチあり、そしてなぜかドナルド・トランプ氏... -
お知らせ
【12月販売開始🎄】Zeroplus Cafie クリスマスクッキー登場!
── 売り切れ必至の限定デザインのクッキーが454に届きました! いつも「鞆町カフェー454」をご利用いただきありがとうございます。10月のハロウィンクッキー、そして11月の“たまごサブレ”に続き、いよいよ12月限定の クリスマスクッキー が登場しました。 ... -
鑑賞ノート
『男はつらいよ 望郷篇』完全解説|第5作あらすじ・名言・シリーズ転換点の全貌【ネタバレあり】
1970年夏に公開された「男はつらいよ 望郷篇」は、当初シリーズ完結作として制作されながら、予想外の大ヒットによって方針転換を余儀なくされ、結果として48作まで続く国民的映画シリーズへの道を開いた記念碑的作品である。 出典:FOD – フジテレビ 本作... -
鑑賞ノート
中島ゆたか逝去に寄せて――1970年代東映娯楽映画を彩った”マドンナ”の系譜
俳優の中島ゆたかさんが2025年11月27日、大腸がんのため73歳で逝去された。訃報は12月4日に東映より公表された。約3年前から大腸がんと闘いながらも仕事を続け、最後まで映画への愛を貫いた彼女の姿は、昭和の娯楽映画全盛期を駆け抜けた一人の女優の矜持... -
鑑賞ノート
粗いトリックが、なぜ心地よいのか。——江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」
今日も乱歩を読む・・・いや聞く。車のハンドルを握りながら。 買い出しの道中、Audibleで「屋根裏の散歩者」を流した。片耳でナレーターの声を聞きながら、信号待ちのたびに物語の続きを待った。その夜、寝る前に電子書籍で同じ作品を読み返した。布団の... -
鑑賞ノート
転職の魔王様(2023)徹底解説!毒舌キャリアアドバイザーと社畜ヒロインの成長物語【ネタバレ】
ドラマ「転職の魔王様」基本情報 2023年7月17日から9月25日まで、カンテレ・フジテレビ系の月曜夜10時枠で放送された「転職の魔王様」は、額賀澪の同名小説を原作としたヒューマンドラマである。全11話構成で、毎話転職希望者たちの人生に寄り添いながら、...