ノルウェー 3-2 セネガル|ハーランドが決め、セネガルが最後まで迫った夜

ノルウェーがセネガルを3-2で下した。

スコアだけを見ても、簡単な試合ではなかったことが分かる。ノルウェーが勝った。ハーランドが決めた。そう書けば、どこか順当な響きになる。だが、この試合には、最後まで勝敗が手の中で揺れているような緊張があった。

グループIの第2戦である。

ノルウェーは初戦でイラクに4-1と快勝していた。セネガルはフランスに1-3で敗れている。置かれた立場は対照的だった。ノルウェーにとっては、ここで勝てば決勝トーナメントが大きく近づく。セネガルにとっては、勝ち点を取らなければ大会の道が一気に細くなる。

そういう重さを持った試合だった。

前半は、互いに簡単には崩れなかった。

ノルウェーにはハーランドがいる。相手にとって、それだけで守備の集中力を常に要求される。大きく、速く、決め切る力がある。だが、セネガルもアフリカ王者経験を持つ国である。身体の強さだけでなく、試合の粘りもある。簡単にノルウェーの思うままにはさせなかった。

試合が動いたのは43分だった。

ノルウェーのペデルセンが決める。1-0。

前半の終わり際のゴールは大きい。ここまで耐えていたセネガルにとっては、かなり痛い時間帯の失点だった。逆にノルウェーにとっては、前半のうちに先に点を取ったことで、後半へ入る表情が変わったはずである。

そして後半開始早々、ノルウェーがさらに突き放す。

48分、ハーランドが決めた。2-0。

出典:FIFA公式

やはりこの男である。どこかで必ず仕事をする。試合の中で長く消えているように見えても、ゴール前に一度入れば、空気を変えてしまう。ノルウェーにとって、ハーランドの得点は単なる追加点ではない。チーム全体に「これで行ける」という確信を与える一点だった。

だが、セネガルはここで終わらなかった。

53分、サールが決めて2-1。すぐに一点を返した。

このゴールで試合はまた分からなくなった。2-0から2-1になると、追う側の息が一気に戻る。セネガルの選手たちの動きにも、もう一度前へ出る力が宿ったように見えた。ノルウェーにとっては、安心しかけたところで再び緊張を突きつけられる時間だった。

しかし、ノルウェーにはもう一度ハーランドがいた。

58分、ハーランドがこの日2点目を決める。3-1。

セネガルが追い上げた直後に、また突き放す。これは大きかった。点差を一度縮めた相手に、すぐ次の重い一撃を返す。こういう場面でエースが決めると、試合の流れは簡単には相手へ渡らない。ハーランドの2点目は、ノルウェーの勝利を大きく引き寄せるゴールだった。

出典:x.com

それでも、セネガルは倒れなかった。

3-1になっても、試合を投げなかった。前へ出続け、最後までゴールを探した。ワールドカップで2試合目の敗戦が近づいている状況でも、セネガルはまだ試合の中に残ろうとしていた。そこに、このチームの誇りがあった。

90+3分、サールが再び決める。

3-2。

このゴールで、試合は最後にもう一度熱を持った。時間は残り少なかったが、サッカーでは残り数分で何かが起こることがある。セネガルは追いつくところまでは届かなかった。それでも、最後の最後に一点を返したことで、ただ敗れただけではない余韻を残した。

ノルウェーにとっては、勝ち切ったことが何より大きい。

3-2というスコアは、完全な快勝ではない。終盤に追い上げられ、最後まで冷や汗もあった。だが、ワールドカップでは、こういう試合を勝ち切ることがとても大切である。初戦の大勝に続き、第2戦でも勝ち点3を得た。形は違っても、結果を積み重ねた意味は大きい。

出典:サッカーダイジェストWeb

ハーランドの存在は、やはり特別だった。

2得点。しかも、セネガルが反撃の気配を見せた直後に決めた2点目が重かった。ノルウェーはチームとして整っているが、最後に試合を決める場所には、やはりハーランドがいる。大きな大会で、絶対的な得点者がいることの意味を改めて感じる試合だった。

一方のセネガルには、厳しい現実が残った。

フランスに敗れ、ノルウェーにも敗れた。2連敗である。内容の中には前向きなものもあった。サールの2得点もあった。最後まで追いすがる姿勢もあった。だが、勝ち点には届かなかった。ワールドカップでは、良い時間があっても、結果を取れなければ道は狭くなる。

それでも、セネガルの最後の追い上げは記憶に残る。

3-1で終わる試合と、3-2で終わる試合は、見る側の印象が違う。後者には、まだ諦めていない気配が残る。敗れた国の表情にも、悔しさだけでなく、何かを残そうとした痕跡が見える。

ノルウェー 3-2 セネガル。

ノルウェーは勝ち点を積み、セネガルは最後まで食い下がった。

ハーランドが決めた夜であり、サールが抗った夜でもあった。勝った国と敗れた国の間に、スコア以上の熱が残る試合だった。ノルウェーはその熱を抱えたまま、決勝トーナメントへ向かう道をさらに明るくした。

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