鑑賞ノート– category –
映画・ドラマ・アニメ・本など、観たり読んだりした作品について綴るカテゴリーです。気軽な感想から、登場人物や物語、演出、時代背景について掘り下げた考察まで、作品をきっかけに書いた文章をまとめています。
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鑑賞ノート
映画「敵」考察――筒井康隆が描く、老いという名の”見えない敵”
筒井康隆の同名小説を映画化した「敵」は、第37回東京国際映画祭で東京グランプリ、最優秀監督賞、最優秀男優賞の三冠に輝き、公開前から注目を集めていた。だが、この映画を単なる「老人の孤独を描いた作品」として片付けることはできない。 全編モノクロ... -
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映画『悪魔の人形』(1936)を徹底解説:ネタバレあらすじ、特殊撮影、トッド・ブラウニングの狂気が融合したカルト傑作の全貌
1936年の異色作『悪魔の人形』とは何か 本稿は、1936年にMGMが製作した、トッド・ブラウニング監督によるカルト的傑作『悪魔の人形』を徹底的に分析するものである。 出典:Attaboy Clarence この映画は、復讐劇、マッドサイエンス、そして父性愛という複... -
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「体制に敗れた怒り」から「体制を守る矜持」へ――Netflix版『新幹線大爆破』が50年で反転させたもの
2025年4月23日にNetflixで世界独占配信された本作は、1975年東映映画のリブートであると同時に続編的要素を併せ持つ鉄道パニックサスペンスである。 監督は『シン・ゴジラ』の樋口真嗣、主演は草彅剛。配信初週から80カ国以上でTOP10入りし、非英語映画グ... -
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芥川龍之介「あばばばば」徹底解説:あらすじから時代背景、母性の深層まで
芥川龍之介の後期を代表する短編「あばばばば」。多くの読者がまずその奇妙な題名に首を傾げるであろう 。「あばばばば」とは一体何を意味するのか。ある者は、作者の精神が錯乱し、意味をなさぬ言葉を発しているのではないかとさえ想像するかもしれない。... -
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1938年版『忠臣蔵 天の巻・地の巻』レビュー|阪東妻三郎×片岡千恵蔵共演作
日本映画史に燦然と輝く超大作、1938年版『忠臣蔵 天の巻・地の巻』。阪東妻三郎、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎ら125名もの豪華スターが共演し、オリジナル版は171分という壮大なスケールで描かれた仇討ち物語だ。 出典:www.amazon.co.jp 残念ながら完全版は失わ... -
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何かが起こりそうで、何も起こらない夜——永井荷風『或夜』に残る余韻
永井荷風の『或夜』は、派手な事件が起こる小説ではない。人が殺されるわけでもなく、恋が劇的に始まるわけでもなく、主人公の人生が大きく変わるわけでもない。 けれど、読み終えたあとに、妙な寂しさが残る。それは「何も起こらなかった」からこそ残る寂... -
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踊る一寸法師と、幼い日の恐怖 ― 僕がホラー映画を好きになった理由
踊る一寸法師と、幼い日の恐怖 僕は映画が好きだ。特にホラー映画が好きだ。けれど、どうしてこんなにも“怖いもの”に惹かれるようになったのかと考えると、その原点はいつも、ひとつの物語に行き着く。 出典:Perrier's 雑文書庫 - FC2 小学生の頃に読んだ... -
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聖女か、狂女か、復讐者か:映画『ジャンヌ・ダルク』(1999年)が問いかける信仰の本質
1. 導入:時代と女性の交錯点 1999年、新世紀を目前に控えた年、リュック・ベッソン監督によって一人の少女の物語が映像化された。『ジャンヌ・ダルク』(原題:The Messenger: The Story of Joan of Arc)は、15世紀フランスを舞台に、神の声を聞いた一人... -
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月明かりの影が触れてくる——『ノスフェラトゥ』と静かな恐怖の記憶
100年前の映画を観るとき、私はいつも少しだけ身構える。映像は荒れ、テンポは現代のそれとは違い、演技も芝居がかって見える。それでも、この作品だけは違った。『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)を見直した夜、私は言葉にならない“沈黙”のようなものに包... -
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「ミステリと言う勿れ」第4話で朗読された名詩――三好達治「乳母車」を読み解く
フジテレビのドラマ「ミステリと言う勿れ」第4話で、雨の中、記憶を失った爆弾犯・三船三千夫が主人公の久能整に向かって一篇の詩を朗読する場面がある。三好達治の「乳母車」である。 出典:シネマカフェ cinemacafe.net 「ラストがいいよな」と呟く三船...