グループ最終戦には、同じ引き分けでも意味の違う夜がある。
首位を守るための引き分け。2位にとどまるための引き分け。そして、もう一方の会場では、勝たなければ前へ進めない国が、最後の力を振り絞っている。ワールドカップ2026、グループKの最終節は、その二つの時間が並んだ夜であった。
行われたのは、コロンビア対ポルトガル、そしてコンゴ民主共和国対ウズベキスタン。コロンビアとポルトガルは上位通過をかけた直接対決であり、コンゴ民主共和国は3位からの決勝トーナメント進出をかけて、勝利が必要な試合だった。ウズベキスタンはすでに苦しい立場にあったが、初出場の大会で最後に何を残すかという90分でもあった。
結果は、コロンビア 0-0 ポルトガル。コンゴ民主共和国 3-1 ウズベキスタン。
この二つの結果によって、グループKはコロンビアが勝ち点7で首位通過、ポルトガルが勝ち点5で2位通過となった。コンゴ民主共和国は勝ち点4で3位となり、3位チーム上位枠で決勝トーナメント進出を決めた。ウズベキスタンは3連敗で大会を去ることになった。
コロンビア対ポルトガルは、スコアだけを見れば0-0である。
だが、ただの静かな引き分けではなかった。両チームには、それぞれの目的があった。コロンビアは首位を守りたい。ポルトガルは勝てば首位に届く可能性があった。すでに突破の可能性を持っている国同士の試合でありながら、順位の意味は大きかった。
出典:FIFA公式
コロンビアは積極的だった。ゴールこそ奪えなかったが、攻撃の回数を重ね、ポルトガルのゴールに迫った。試合の中には、コロンビアの得点がオフサイドで取り消される場面もあった。VAR確認のあと、ゴールは認められなかった。最終戦の0-0には、そういう小さな線の重さが残る。
ポルトガルも守った。ディオゴ・コスタのセーブが、チームを救う場面もあった。クリスティアーノ・ロナウドが先発した試合で、ポルトガルは勝ち切ることはできなかった。だが、負けもしなかった。勝ち点5で2位通過。首位は逃したが、決勝トーナメントへの道は確かに残した。
コロンビアは、首位で次へ進む。
第1戦でウズベキスタンに勝ち、第2戦でコンゴ民主共和国を下し、最後にポルトガルと引き分ける。3試合で勝ち点7。派手な最終戦の勝利ではないが、グループを一番上で終えた事実は重い。南米のしぶとさと、試合を壊さない強さがあった。
ポルトガルにとっては、少し物足りない2位通過である。
第2戦でウズベキスタンに5-0と大勝したあとだけに、首位を取る可能性も見えていた。しかし、コロンビアの壁を破れなかった。ポルトガルは次の試合でクロアチアと対戦する。名前だけで見ても、簡単な相手ではない。首位を逃したことで、次の道はより重くなったようにも見える。
もう一つの会場では、コンゴ民主共和国が大会の流れを大きく変えた。
相手はウズベキスタン。ここまで2敗の初出場国である。だが、先に試合を動かしたのはウズベキスタンだった。エルドル・ショムロドフがゴールを決め、ウズベキスタンが前半をリードして折り返す。コンゴ民主共和国にとっては、危険な展開であった。
勝たなければならない試合で先に失点する。
その重さは、順位表を見ているだけでは分からない。勝ち点1では足りない。敗れれば終わる。3位チームの争いの中で、コンゴ民主共和国は自分たちの手で道を開くしかなかった。
後半、コンゴ民主共和国は反撃に出る。
68分、ヨアン・ウィサがPKを決め、1-1に追いついた。ここでようやく、重かった扉が少し開いた。さらに78分、途中出場のフィストン・マイェレが勝ち越しゴールを決める。1-0で追い込まれていた試合が、2-1へ変わった。
そして後半アディショナルタイム、再びウィサが決めた。
3-1。
この3点目は、ただの追加点ではない。決勝トーナメントへ向かうための確信のようなゴールである。コンゴ民主共和国は逆転勝利を収め、勝ち点4に到達した。1974年以来のワールドカップで、初勝利を挙げ、さらに決勝トーナメントへ進む。国のサッカー史に、新しいページが加わった夜であった。
コンゴ民主共和国は、グループ3位での通過である。
だが、その響きは少し特別だ。上位2チームには入れなかった。それでも、ポルトガルと引き分け、コロンビアに最少差で敗れ、最後にウズベキスタンを逆転で倒した。勝ち点4は、十分に次へ進むための数字だった。
出典:Yahoo!ニュース – Yahoo! JAPAN
次の相手はイングランドである。
グループLを首位で抜けた国と、グループKの3位から這い上がった国がぶつかる。コンゴ民主共和国にとっては、また大きな相手である。だが、この日の逆転勝利を見れば、彼らは簡単に消えるチームではない。追い込まれてから、前へ出る力を見せた。
ウズベキスタンは3連敗で大会を終えた。
初出場のワールドカップは厳しいものになった。コロンビアに敗れ、ポルトガルに大敗し、最後はコンゴ民主共和国に逆転負け。だが、この最終戦で先制した時間は、確かに彼らのものだった。勝利には届かなかったが、ワールドカップの舞台で相手を追い込んだ記憶は残る。
グループKは、終わってみればコロンビアが首位、ポルトガルが2位、コンゴ民主共和国が3位で突破する組となった。

コロンビアは勝ち点7。ポルトガルは勝ち点5。コンゴ民主共和国は勝ち点4。ウズベキスタンは勝ち点0。数字ははっきりしている。だが、その数字の裏には、コロンビアの守った首位、ポルトガルの逃した首位、コンゴ民主共和国の逆転突破、ウズベキスタンの届かなかった初勝利がある。
最終節は、順位表を完成させるだけではない。
遠く離れた他のグループの国の運命まで変えてしまう。この夜、コンゴ民主共和国の勝利は、グループKだけの出来事ではなかった。
3位チーム争いの現在地
各グループ3位チーム順位表(リアルタイム更新)
| 順位 | チーム名 | 勝点 | 試合 | 得点 | 得失差 | Gr. |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | DRコンゴ ★ | 4 | 3 | 4 | 1 | K |
| 2 | スウェーデン ★ | 4 | 3 | 7 | 0 | F |
| 3 | ガーナ★ | 4 | 3 | 2 | 0 | L |
| 4 | エクアドル ★ | 4 | 3 | 2 | 0 | E |
| 5 | ボスニア・ヘルツェゴビナ ★ | 4 | 3 | 5 | -1 | B |
| 6 | パラグアイ ★ | 4 | 3 | 2 | -2 | D |
| 7 | セネガル ★ | 3 | 3 | 8 | 2 | I |
| 8 | イラン | 3 | 3 | 3 | 0 | G |
| 9 | 韓国 ✕ | 3 | 3 | 2 | -1 | A |
| 10 | アルジェリア [LIVE] | 3 | 3 | 2 | -3 | J |
| 11 | スコットランド ✕ | 3 | 3 | 1 | -3 | C |
| 12 | ウルグアイ ✕ | 2 | 3 | 3 | -1 | H |
※ 上位8チームがノックアウトステージ進出
※ ★:ノックアウトステージ進出決定チーム
※ ✕:敗退決定チーム
※ [LIVE]:試合中
2026/6/28 11:32更新
コンゴ民主共和国がウズベキスタンに3-1で勝利したことにより、3位チーム上位枠の争いはさらに大きく動いた。
コンゴ民主共和国は勝ち点4に到達し、3位チーム上位枠で決勝トーナメント進出を決めた。これで、3位からの決勝トーナメント進出を決めたチームは、ボスニア・ヘルツェゴビナ、パラグアイ、エクアドル、スウェーデン、セネガル、ガーナ、そしてコンゴ民主共和国となった。
この結果、韓国の決勝トーナメント進出はなくなった。
韓国はグループAの3位で勝ち点3、得失点差マイナス1だった。グループGのイランは勝ち点3、得失点差0で韓国を上回っている。さらにコンゴ民主共和国が勝ち点4に到達したことで、韓国は3位チーム上位8枠の圏外へ押し出された形である。
韓国にとっては、南アフリカ戦の0-1が最後まで重く残った。第1戦でチェコに勝ちながら、その後メキシコ、南アフリカに敗れた。勝ち点3は手にしたが、得失点差で届かなかった。自分たちの試合が終わったあと、他グループの結果によって運命が閉じる。これも、48か国大会の残酷さである。
イランは、まだ踏みとどまっている。
イランは3引き分けで勝ち点3、得失点差0。韓国より上に立ち、現時点では3位チーム争いの最後の椅子に近い位置にいる。ただし、グループJの最終結果次第で、この状況はさらに動く可能性がある。イランにとっては、自分たちの試合を終えてなお、時計の針が止まらない夜である。
3位チームの争いは、グループリーグの余韻を長く引き延ばす。
勝ったコンゴ民主共和国は歓喜し、敗れたウズベキスタンは去る。そして、遠く離れた韓国は、コンゴ民主共和国の勝利によって大会から押し出されることになった。
ワールドカップでは、ひとつの会場のゴールが、別の国の夢を終わらせることがある。
グループKの最終節は、そのことをはっきりと示した夜であった。



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