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鑑賞ノート
太宰治『嘘』を解釈する男の限界。この考察すら「男の錯覚」かもしれない
太宰治が昭和21年(1946年)に発表した短編小説『嘘』。戦後の津軽を舞台にした本作は、一見すると「女の嘘の底知れぬ恐ろしさ」を男性目線から語ったホラーめいたエピソードに思えるかもしれない。 しかし、最後まで読み通すと、その印象はガラリと変わる... -
鑑賞ノート
芥川龍之介『魔術』:欲望と芸術をめぐる深層分析
I. 作品の基本情報 著者、初版発行年、国、ジャンル 芥川龍之介の短編小説『魔術』は、1920年(大正9年)1月に、鈴木三重吉が立ち上げた児童文芸雑誌『赤い鳥』で発表されました 。作者は日本を代表する作家、芥川龍之介(1892-1927)で、この作品は彼の作... -
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WOWOW『闇の伴走者』第1シーズン徹底解説|漫画の画稿に隠された35年前の連続失踪事件の真実
漫画の画稿に隠された暗号、35年前の連続失踪事件、そして現代の拉致犯罪が交差する。WOWOWの「連続ドラマW」枠で2015年に放送された『闇の伴走者』は、漫画編集者という異色の探偵役を据えた本格ミステリーである。全5話構成で、回を追うごとに深まる伏線... -
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芥川龍之介『一塊の土』の徹底解説:大正期農村のリアリズムと人間のエゴイズム
I. はじめに:都会の作家が描いた、リアルな農村の人間ドラマ 芥川龍之介といえば、『羅生門』や『蜘蛛の糸』のように、知的で少し難しい作品を書く都会的な作家、というイメージが強いかもしれません。そんな彼が1924年(大正13年)に発表した『一塊の土... -
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江戸川乱歩「一枚の切符」徹底解説:ネタバレあらすじと大正ミステリの深層
日本探偵小説の祖、江戸川乱歩。その輝かしいデビューは、1923年(大正12年)4月に雑誌『新青年』に掲載された「二銭銅貨」によって飾られた 。緻密な暗号解読を核とするこの本格探偵小説は、当時の読書界に衝撃を与え、乱歩の名を一躍高らしめた。 しかし... -
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『イタイケに恋して』感想|軽さの先に残った、ED曲の余韻
なぜこのドラマを録画したのか覚えてないが、とりあえずお客様との会話の中で、トレンドを知らないといけないと思い、放送されているドラマを片っ端から録画していた。 しかし、当然見る暇などなく、やっと見れても3〜4年前の作品を見ていくのが精一杯。 ... -
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アイスランドという選択――『地底探検』における「辺境」の地政学的・神話的意味
はじめに――なぜ「アイスランド」なのか 1959年の映画『地底探検』(Journey to the Center of the Earth)は、ジュール・ヴェルヌの古典的冒険小説を映像化した作品である。 地質学者リンデンブロック教授が、16世紀の暗号文を手がかりに地球の中心を目指す... -
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映画「敵」考察――筒井康隆が描く、老いという名の”見えない敵”
筒井康隆の同名小説を映画化した「敵」は、第37回東京国際映画祭で東京グランプリ、最優秀監督賞、最優秀男優賞の三冠に輝き、公開前から注目を集めていた。だが、この映画を単なる「老人の孤独を描いた作品」として片付けることはできない。 全編モノクロ... -
鑑賞ノート
映画『悪魔の人形』(1936)を徹底解説:ネタバレあらすじ、特殊撮影、トッド・ブラウニングの狂気が融合したカルト傑作の全貌
1936年の異色作『悪魔の人形』とは何か 本稿は、1936年にMGMが製作した、トッド・ブラウニング監督によるカルト的傑作『悪魔の人形』を徹底的に分析するものである。 出典:Attaboy Clarence この映画は、復讐劇、マッドサイエンス、そして父性愛という複... -
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「体制に敗れた怒り」から「体制を守る矜持」へ――Netflix版『新幹線大爆破』が50年で反転させたもの
2025年4月23日にNetflixで世界独占配信された本作は、1975年東映映画のリブートであると同時に続編的要素を併せ持つ鉄道パニックサスペンスである。 監督は『シン・ゴジラ』の樋口真嗣、主演は草彅剛。配信初週から80カ国以上でTOP10入りし、非英語映画グ...