オランダ 5-1 スウェーデン|勝ち点4へ、オレンジが一気に目を覚ました

オランダがスウェーデンを5-1で下した。

大きなスコアである。しかも、相手は初戦でチュニジアを5-1で破っていたスウェーデンだった。勢いに乗る北欧のチームを相手に、オランダは同じ5得点で返したことになる。第2戦らしい、勝ち点の重みと勢いの奪い合いが、そのままスコアに出たような試合だった。

オランダは初戦、日本と2-2で引き分けている。

悪い出発ではない。だが、勝ち切れなかったという感触は残っていたはずである。ワールドカップのグループステージでは、初戦の引き分けを第2戦でどう扱うかが大きい。勝てば、初戦の勝ち点1が意味を持つ。勝てなければ、最終戦に重さがのしかかる。

この日のオランダは、その重さを前半から振り払った。

ブライアン・ブロビーが早い時間帯に2点を奪う。先発起用に応えるという言葉では足りないほど、試合の流れを一気に変える2得点だった。強さがあり、前へ出る迫力があり、ゴール前で迷いがない。オランダの攻撃に、ようやく太い芯が通ったように見えた。

出典:日本経済新聞

スウェーデンにとっては、かなり苦しい入りだった。

初戦の5得点で得た自信が、早い時間に揺さぶられた。スウェーデンには、ギョケレシュやイサクを中心に前へ出る力がある。実際、チャンスがまったくなかったわけではない。だが、オランダの攻撃の切れ味が上回った。試合の入りで主導権を失い、その後も守備の隙を突かれ続けた。

サッカーでは、同じ5得点でも意味が違う。

初戦で5-1と勝ったスウェーデンは、攻撃の勢いを見せた。第2戦で5-1と勝ったオランダは、グループの景色を塗り替えた。勝ち点4へ伸ばし、得失点差でも大きなものを得る。第2戦でこういう勝ち方をすると、チームの顔つきが変わる。

後半に入ると、今度はコディ・ガクポが輝いた。

ガクポも2得点である。ブロビーの力強さに、ガクポの鋭さが重なる。オランダの攻撃は、ひとつの形だけではなかった。前線で収める力、サイドから崩す力、相手の守備が乱れた瞬間を逃さない力。そのいくつかが、ようやく同じ方向を向いた。

出典:au Webポータル

スウェーデンはアンソニー・エランガのゴールで一矢報いた。

1点を返したことで、完全に沈んだわけではないことは示した。初戦で見せた前への力も、ところどころには残っていた。だが、この日はその反撃が試合の流れを変えるところまでは届かなかった。1点を返しても、オランダの勢いを止めきれない。そういう夜だった。

終盤、クライセンシオ・サマーフィルが5点目を決める。

このゴールで、試合は完全にオランダのものになった。サマーフィルは得点だけでなく、途中出場から流れに関わった。ワールドカップでは、先発の選手だけでは大会を進めない。交代で入った選手が、最後に試合の印象を決めることもある。オランダにとっては、チーム全体の厚みを感じさせる5点目だった。

出典:サンスポ

スウェーデンにとって、この敗戦は重い。

勝ち点3を持って第2戦に入り、ここで勝てば一気に突破へ近づけた。だが、結果は1-5。勝ち点を失っただけでなく、得失点差にも大きな傷を負った。次は日本戦である。初戦の快勝で開けたはずの道が、この一敗で急に細くなった。

それでも、スウェーデンの大会が終わったわけではない。

むしろ、ここからどう立て直すかで、このチームの本当の姿が見える。大勝したあとに大敗する。ワールドカップでは、そういう急な落差がある。勢いだけでは進めない。負けたあとに、もう一度自分たちの形を取り戻せるか。スウェーデンには、その問いが残った。

オランダは、勝ち点4でグループFの上へ出た。

日本との引き分けを、この勝利で価値あるものに変えた。初戦のもどかしさは、この5得点でかなり消えたはずである。もちろん、まだ何も決まったわけではない。最終戦も残っている。だが、チームが一気に目を覚ましたことは確かだった。

この試合で印象に残ったのは、オランダがただ勝ったことではない。

重かった空気を、自分たちで破ったことである。引き分け発進のあと、相手は初戦で大勝したスウェーデン。そこで受け身にならず、前へ出て、決め切った。ブロビーとガクポの2得点ずつは、その象徴だった。

オレンジ色のチームには、どこか期待と不安がいつも同居している。

華やかで、強そうで、それでいて時に脆い。だが、この夜は違った。攻撃の迫力があり、勝ち点3を取り切る現実感もあった。5-1というスコアは、単なる大量得点ではなく、グループの流れを変える宣言のようにも見えた。

オランダ 5-1 スウェーデン。

勝ち点4へ。オレンジは、ようやく大会の中で大きく息を吹き返した。

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