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鑑賞ノート
辞表が刀になった日|映画『サラリーマン忠臣蔵』(1960年)が描いた昭和サラリーマンの『仇討ち』
1. はじめに ─ 「忠臣蔵」を会社に持ち込む発想 日本人が最も愛する歴史劇といえば「忠臣蔵」である。元禄15年(1702年)12月、赤穂浪士47名が主君の仇を討つべく吉良邸に討ち入った事件は、義侠心と滅私奉公の物語として、歌舞伎、講談、映画、テレビドラ... -
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映画「敵」考察――筒井康隆が描く、老いという名の”見えない敵”
筒井康隆の同名小説を映画化した「敵」は、第37回東京国際映画祭で東京グランプリ、最優秀監督賞、最優秀男優賞の三冠に輝き、公開前から注目を集めていた。だが、この映画を単なる「老人の孤独を描いた作品」として片付けることはできない。 全編モノクロ... -
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「体制に敗れた怒り」から「体制を守る矜持」へ――Netflix版『新幹線大爆破』が50年で反転させたもの
2025年4月23日にNetflixで世界独占配信された本作は、1975年東映映画のリブートであると同時に続編的要素を併せ持つ鉄道パニックサスペンスである。 監督は『シン・ゴジラ』の樋口真嗣、主演は草彅剛。配信初週から80カ国以上でTOP10入りし、非英語映画グ... -
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1938年版『忠臣蔵 天の巻・地の巻』レビュー|阪東妻三郎×片岡千恵蔵共演作
日本映画史に燦然と輝く超大作、1938年版『忠臣蔵 天の巻・地の巻』。阪東妻三郎、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎ら125名もの豪華スターが共演し、オリジナル版は171分という壮大なスケールで描かれた仇討ち物語だ。 出典:www.amazon.co.jp 残念ながら完全版は失わ... -
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『勝手にふるえてろ』―10年間の片思いと現実の狭間で揺れる、こじらせ女子の恋物語
松岡美憂は、多少だが推しの女優である。その主演映画だったので、軽い気持ちで「勝手にふるえてろ」を観た。 観終わった後の感覚が不思議である。笑っているのに胸が締め付けられる。主人公の行動は理解不能。なのに、どこか共感している自分がいる。 こ... -
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ブームの臨界点で生まれたメタフィクション――『金田一耕助の冒険』再考
はじめに――これは「金田一映画」ではない 1979年7月14日公開の映画『金田一耕助の冒険』は、横溝正史ブームの絶頂期にあえてブームそのものを笑い飛ばしにかかった、日本映画史上初のパロディ映画である。 監督は大林宣彦、主演は古谷一行。角川映画が手が... -
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「シェイクスピアは、もう成仏したんですよ」― 記憶に残る一本の台詞
深夜、店を閉めてひとり残った時間に、ふと思い出す映画の台詞がある。それは1997年に公開された『Lie Lie Lie』の中で、豊川悦司演じる詐欺師・相川が、テレビ討論会の場で放った一言だった。 「シェイクスピアは、もう成仏したんですよ」 この台詞を初め... -
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『SP 野望篇/革命篇』徹底分析:平成日本の危機と正義の行方
2007年、フジテレビの深夜ドラマ枠で放送された『SP 警視庁警備部警護課第四係』は、日本のテレビドラマ史に残る作品となりました。深夜帯にもかかわらず平均視聴率15.4%を記録し、社会現象とも言える人気を博しました。 その成功の背景には、直木賞作家・... -
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ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』徹底考察 – 正義と大義、衝撃の結末を読み解く
I. 作品概要:アクションドラマに新たな基準を打ち立てた意欲作 『SP 警視庁警備部警護課第四係』は、従来の警察アクションドラマとは一線を画す、極めて野心的な作品です。 映画に匹敵する映像美、徹底的にリアリティを追求したアクション、そして国家の... -
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『帝一の國』をネタバレ解説|権力闘争と友情の戦略映画を読み解く
映画『帝一の國』は、古屋兎丸の同名漫画を実写化した学園コメディである。 出典:WOWOW 舞台は、日本一の名門校とされる海帝高校。この学校で生徒会長になれば、将来の内閣入りに大きく近づくとされている。物語は、その生徒会長の座をめぐって、男子高校...