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鑑賞ノート
起と結だけの劇場版『X』と、アニメを楽しむ力が薄れた自分
25年ほど前に一度だけ見た劇場版『X』を、久しぶりに見直した。懐かしいものを見つけたので、そのまま見てみることにした。 覚えていたのは二つだけだ。当時よく聴いていたX JAPANの「Forever Love」と、救いのない終わり方。話の細かいところはほとんど忘... 鑑賞ノート
『ジキル博士とハイド氏』(1931)|二人のハイド、異なる恐怖と悲劇
1920年の無声映画『狂へる悪魔』に続いて、1931年版『ジキル博士とハイド氏』を観た。 同じ小説を原作とする二作品だが、ハイド氏から受ける印象は大きく異なっていた。1920年版では気味の悪さを感じたのに対し、1931年版では人間の欲望と残酷さに恐怖を感... 鑑賞ノート
草刈りの刃音と、乱歩の底知れぬ告白――『湖畔亭事件』を聴きながら
うちの墓は霊園のような共同墓地ではなく、「墓所」である。広さにして20数坪ほどある。 それだけの広さがありながら、手入れに通うのは自分ひとりだ。放っておけばあっという間に雑草に呑まれてしまうため、一年に何度も草刈りに足を運ばなければならない... 鑑賞ノート
『狂へる悪魔』(1920)感想|ジョン・バリモアは表情だけで別人になる
1920年制作のアメリカ映画『狂へる悪魔』を観た。 原題は『Dr. Jekyll and Mr. Hyde』。ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』を映画化した作品である。 何より驚いたのは、主演ジョン・バリモアの演技だった。 同じ俳優がジ... 鑑賞ノート
『人間椅子』の怖さは、確かめようのない話のほうにある
店の椅子を、お客さんにほめてもらうことがある。「いい椅子だね」と言われると、僕はいつも同じ話をする。昔、山小屋でカフェをしていた人が手作りした椅子らしい、と。 ただ、その話が本当かどうか、僕は知らない。 そういう椅子に毎日人を座らせている... 鑑賞ノート
乱歩「双生児」――語られなかったのは、妻の気持ちだった
オーディブルで乱歩を順番に聴いている。現代ミステリーはほとんど読まないし、ビジネス書はどこかで聞いた話が半分で、あまり面白くない。結局、短い時間で聴ける昔の小説に戻ってくる。乱歩は全作品を読破するつもりでいて、「双生児」は50分足らずで終... お店と日々
鞆の浦の市営駐車場がなくなるかもしれない。店を営む立場として思うこと
鞆の浦の市営駐車場が廃止されるかもしれないという話を耳にし、少し気になって資料を調べてみた。 対象となっているのは、 鞆の浦第1駐車場(現・渡船場の横) 鞆の浦第2駐車場(元・鞆シーサイドホテルの横) 鞆の浦駐車場(鞆の浦歴史民俗資料館の下) ... お店と日々
気付いたら始まっていた、鞆の浦deART
連休と長雨でバタバタしていて、気付かなかった。9月27日の日曜日から始まっていた。知ったのは10月1日、配られた回覧板が最初だった。 「鞆の浦 de ART 2026」は10月18日まで。14回目で、20組の絵画、造形、映像が、町なかの10か所に置いてある。五日遅れ... あれこれ
毎日更新をやめて、ブログを続けることにした
きのう、初めてブログの更新が途切れた。 おとといまでは毎日、何かしら記事を上げていた。きのうは書けなかったというより、書く前にいろいろ考え込んでしまった。 自分が読みたい記事ではなかった ここしばらく、映画やドラマの解説記事ばかり書いてきた... 鑑賞ノート
二十数分の乱歩「日記帳」が、店に着いても終わらなかった
江戸川乱歩の「日記帳」は、暗号ですれ違った二人の話として読まれることが多い。語り手の兄もそう結論する。ただ、日付を並べてみると、その結論は一つの読みにすぎないように思えてくる。 オーディブルで二十数分。買い出しの車の中で聞き終え、店に着く...









