2010年代– tag –
2010年代は、物語の消費形態と製作手法が決定的なパラダイムシフトを迎えた時代である。映画界では「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」に象徴される巨大なシェアード・ユニバースが覇権を握る一方、配信プラットフォームの隆盛が映画とドラマの境界を曖昧にし、かつての「銀幕」の定義を根底から揺さぶり始めた。日本国内においては、東日本大震災以後の「喪失」と「祈り」が表現の深層に流れ続け、それはアニメーションにおける極彩色の情景描写や、実写作品におけるリアリズムの再構築へと結実していく。技術的には完全なるデジタル移行を経て、4K/8Kといった高精細な映像が日常化する中で、作り手たちは「情報過多な画面」をいかに制御し、観客の情緒に訴えかけるかという新たな課題に向き合うこととなった。本タグでは、SNSによるリアルタイムな共感性が物語の価値を左右し始めたこの10年の軌跡を、演出の意図と時代精神の相関から深く考察する。
-
映画・ドラマ・アニメ考察
WOWOW『闇の伴走者』第1シーズン徹底解説|漫画の画稿に隠された35年前の連続失踪事件の真実
漫画の画稿に隠された暗号、35年前の連続失踪事件、そして現代の拉致犯罪が交差する。WOWOWの「連続ドラマW」枠で2015年に放送された『闇の伴走者』は、漫画編集者という異色の探偵役を据えた本格ミステリーである。全5話構成で、回を追うごとに深まる伏線... -
映画・ドラマ・アニメ考察
墓地のレストランで、人は生き方を学ぶ――『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』考察
今回は、2019年に放送されたTBSドラマ『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』について、改めて深掘りしていきたい。 出典:TBSテレビ このドラマは、佐々木倫子原作の漫画を実写化したものであり、墓地の中という異色の立地にあるフレンチレストラン「ロワン・... -
映画・ドラマ・アニメ考察
ドラマ『謎解きはディナーのあとで』レビュー|あらすじ・見どころから影山の名推理まで徹底考察【ネタバレあり】
2011年の放送から10年以上が経った今も、多くのファンに愛され続けるドラマ「謎解きはディナーのあとで」。嵐の櫻井翔さんが演じる毒舌執事・影山と、北川景子さんが演じる令嬢刑事・宝生麗子の絶妙なコンビネーションは、当時のテレビ界に大きなインパク...
1