1960年代– tag –


1960年代は、映像表現の文法が根底から覆され、世界中で新たな波が産声を上げた激動のディケイドである。ハリウッドの巨大なスタジオ・システムが軋みを上げる中、ヨーロッパから波及したヌーヴェルヴァーグの精神は、やがて反体制の叫びを孕んだ「アメリカン・ニューシネマ」へと結実していく。一方、日本においても松竹ヌーヴェルヴァーグが旧来の価値観を打ち破り、同時に『鉄腕アトム』に始まるテレビアニメの黎明や、特撮技術の成熟期を迎えるなど、カウンターカルチャーと大衆文化がかつてない熱量で交差した時代であった。本タグでは、冷戦や学生運動といったヒリヒリするような社会背景と、それに呼応した作り手たちの野心的な演出意図を掘り下げる。歴史的転換点となった作品群のフィルムに焼き付けられた、あの時代の特異な「熱」を紐解いていく。