1930年代– tag –
トーキー(発声)映画が完全に定着し、ハリウッドの「黄金期」が幕を開けた1930年代。
音声という新たな表現手段を手に入れたことで、軽快なセリフ回しが魅力のスクリューボール・コメディや、華やかなミュージカル、社会の暗部を描くギャング映画など、多彩なジャンルが一気に花開きました。
また、アメリカを襲った世界恐慌の影や、ヨーロッパにおけるフランスの詩的リアリズムの台頭、そして日本映画における巨匠たちの躍進など、社会の動乱と映画の芸術性が深く結びつき、成熟を見せた時代でもあります。
ここでは、音と映像の融合がもたらした演出の進化や、当時の世相が作品に与えた影響など、1930年代の名作が持つ重層的な魅力を紐解いていきます。
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映画・ドラマ・アニメ考察
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1936年の異色作『悪魔の人形』とは何か 本稿は、1936年にMGMが製作した、トッド・ブラウニング監督によるカルト的傑作『悪魔の人形』を徹底的に分析するものである。 出典:Attaboy Clarence この映画は、復讐劇、マッドサイエンス、そして父性愛という複... -
映画・ドラマ・アニメ考察
「M」(1931年)が暴く鏡像〜『怪物』の人間性と『正常』の狂気
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嵐の夜の傑作:ジェームズ・ホエール監督『魔の家』(1932) の徹底解説とネタバレあらすじ
ジャンルを定義し、同時にパロディ化した失われた傑作 1932年に公開されたジェームズ・ホエール監督の映画『魔の家』(原題: The Old Dark House)は、ユニバーサル・ピクチャーズの黄金時代を象徴するホラー映画の金字塔である 。しかし、その... -
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1931年に作られたドイツ映画『M』は、映画の歴史において重要な作品として語り継がれている。フリッツ・ラング監督が初めて音声付き映画(トーキー)に挑戦した作品であり、サイコスリラーというジャンルの始まりとなった映画である。 出典:note 原題は「M ... -
エッセイ
怪物とは誰なのか──『フリークス』(1932年)を観て考えた、人間の本質
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