今年もこの季節がやってきました!
今回は、毎年9月〜10月にかけて開催されている 「鞆の浦 de ART」 について、その背景・見どころ・楽しみ方などを改めてご紹介したいと思います。
1. 鞆の浦 de ART とは

「鞆の浦 de ART」は、瀬戸内海に面する港町・鞆の浦を舞台に、歴史的建造物と現代アート作品を融合させた総合的なアート展覧会です。
町並み・寺院・古民家といった建築空間を“展示場”に変え、散策しながら多彩なジャンルの作品を楽しめるのが大きな魅力。
映像、絵画、彫刻、テキスタイル、インスタレーションなど、ジャンルは幅広く、来場者が参加できるイベントも多く用意されています。まさに「町そのものが美術館」となる特別な期間です。
2. 2025年の開催概要

- 開催期間:2025年9月28日(日)〜 10月19日(日)
- 会場:鞆の浦町内各所
- ジャンル:映像、ミクスドメディア、絵画、金属造形、写真、染、オブジェ、書、木彫、襖絵、屏風、茶室、茶碗、絵巻、テキスタイル、セラミック、インスタレーション、石膏造形、人形、陶彫、立体造形、石彫、植物インスタレーション など。
さらに、フォトコンテストも開催され、来場者が「#鞆アート2025」のハッシュタグをつけて投稿することで参加できます。最優秀賞には「NIPPONIA鞆 港町」宿泊ペア券や現金贈呈といった豪華な賞も用意されています。

3. 鞆の浦 de ART の見どころスポット
鞆の浦全体が展示フィールドとなりますが、特に注目したい会場はこちらです。
スポット名 | 特徴・展示空間としての魅力 |
---|---|
太田家住宅・本館 / 新蔵 | 江戸〜明治期の歴史的建築を活かした展示。蔵や座敷が作品と呼応します。 |
明圓寺・庭 | 静かな寺院と庭園に広がるインスタレーション。 |
福禅寺・対潮楼 庭 | 鞆の浦を一望できる景勝とアートが響き合う特別空間。 |
静観寺 | 歴史ある寺院そのものがアートと対話する舞台に。 |
鞆てらす | 交流拠点として展示・鑑賞・交流を楽しめる場所。 |
鞆の津の商家 | 古い商家建築を利用し、生活文化とアートを融合させた展示。 |
どの会場も、作品と建物、そして町並みそのものが一体となって独特の体験を生み出します。
この他にも多くの場所で作品展示やイベントが開催される予定です。
詳しい場所は下のマップで確認して下さい。

4. イベント・ワークショップも充実
鑑賞だけでなく、参加型のプログラムも豊富に用意されています。
- アーティスト・トーク / 見学ツアー:作家が自ら作品や展示について語る貴重な機会。
- ガラス絵ワークショップ:大人から子どもまで楽しめる体験型イベント。
- 俳句ワークショップ:展示作品を巡りながら一句詠む、町とアートを結ぶ試み。
- 保命酒の利き酒コンテスト:鞆の浦名産「保命酒」を味わいながら参加できるユニークな企画。
- 作品見学ツアー:作家と一緒に町を歩き、展示をより深く理解できるツアー。
これらは、アートと地域の文化をつなぎ、来場者が「表現する楽しさ」を体感できるプログラムになっています。
5. 鑑賞のヒント・楽しみ方
鞆の浦 de ART をより楽しむためのポイントをご紹介します。
- 散策しながらじっくり鑑賞
展示は町内に点在しているので、路地や坂道も含めてゆったり歩きながら巡るのがおすすめ。 - ガイドツアーを活用
作家やガイドの解説を聞けば、作品と場所の関係性をより深く味わえます。 - 多彩なジャンルを体験
現代アートから伝統工芸まで幅広く展示されるので、気になる作品を直感的に楽しんでみてください。 - SNS投稿で参加
#鞆アート2025 をつけて写真を投稿し、フォトコンテストに挑戦してみましょう。 - 地域文化との響き合いを感じる
歴史的な建築や文化財に展示される作品は、空間そのものと一体化した表現。そこにしかない「響き合い」を探してみてください。
👇もっと詳しいイベントの内容や作家さんの情報はこちらのサイトで確認して下さい!
6. 最後に — 鞆の浦だからできるアートの在り方
「鞆の浦 de ART」は、単なる展覧会にとどまらず、歴史・風景・人々の暮らしと現代アートを結びつける試みです。
古い町並みを歩きながら新しい表現に出会う――その体験は、観る人にとっても町にとっても、新しい価値を生み出すものとなるでしょう。
今年もまた、鞆の浦がアートの舞台に変わります。ぜひ足を運んで、あなた自身の目と心で「鞆の浦 de ART」を味わってみてください。
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