F・W・ムルナウ– tag –
1920年代のドイツ表現主義を代表し、映画史に不滅の足跡を残した巨匠、F・W・ムルナウ(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ)。
光と影の強烈なコントラストや、カメラを自在に動かす「アンチェインド・カメラ」といった革新的な視覚技術を駆使し、人間の内面にある恐怖や狂気、社会の不安を映像として見事に表現しました。
非公式ながらブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』を映像化し、ホラー映画の原点とも言える『吸血鬼ノスフェラトゥ』や、アメリカ進出後の傑作『サンライズ』など、言葉(サイレント)に頼らず「映像そのもの」で物語を語り切る圧倒的な演出力は、現代の映画作家たちにも多大な影響を与え続けています。
ここでは、恐怖や幻想の奥に人間の本質を描き出したムルナウ監督の作品群を紐解き、その歴史的価値と唯一無二の映像美に迫ります。