1970年代– tag –

1970年代は、映画、テレビドラマ、そしてアニメーションのすべてにおいて、従来の制作システムが変革を迫られ、新たな表現手法とクリエイターたちの熱量が爆発した激動のディケイドである。映画界では世界的なニューシネマの台頭や日本における実録路線の隆盛、さらに『赤穂城断絶』などに代表される重厚な時代劇が独自の進化を遂げた。同時にテレビというメディアが成熟し、社会の闇をえぐる骨太なサスペンスやミステリーが数多く誕生した時代でもある。

また、アニメーションの分野においても、出崎統監督らの先鋭的な演出技法が確立され、単なる子供向け番組の枠を打ち破る深い人間ドラマやSF巨編が次々と産声を上げている。本タグでは、高度経済成長の終焉や社会の価値観の揺らぎといった、この時代特有の不穏でエネルギーに満ちた空気感を色濃く反射した作品群を取り上げ、泥臭くも力強い演出の妙と、その底流にあるテーマを深く掘り下げていく。