朝起きて外に出ると、車の屋根とボンネットにうっすらと雪が積もっていた。
積もった、というほど大げさではないが、「ああ、ちゃんと冬だな」と思わせるには十分な白さだった。空気もどこか澄んでいて、寒いのに少し気持ちが引き締まる朝である。
9時過ぎ、いつものように朝食をとりながら日経を開いて、思わず手が止まった。
3000円超の爆上がり。
昨日の夜は20時からずっと衆議院選の開票番組を見ていたので、流れとして「まあ、そうなるよね」という感覚はあったものの、ここまでストレートに反応するとは正直予想外だった。
とはいえ、自分に直接関係するのは毎月数千円の積立NISAくらいのものである。それでも、こういうニュースを見ると「長く続けるってこういうことなのかもしれないな」と、なんとなく思わされる。上がる日もあれば下がる日もあるが、自分の生活のリズムの中に静かに組み込まれている感じが、今の距離感としてはちょうどいい。
店の前では、今日も朝から水道工事。


そして今夜は22時から翌朝5時まで断水らしい。なかなか生活感のある時間帯で攻めてくるなと思いつつ、これが終わればひとまず水道工事は完了とのこと。やれやれ、と言いたいところだが、この後にはまだ下水道工事が控えているらしい。
しばらくは交通規制もちょいちょい入るのだろう。店としてはなかなか落ち着かないが、こればかりは仕方がない。目の前の道が少しずつ整っていくのを、「未来への前振り」くらいの気持ちで見ている。
1月は成人式が終わってからすっと静かになり、2月も先週までは見事なまでの“激暇”だった。
けれど今週あたりから、ぽつりぽつりと予約が入り始めている。
以前来てくださった九州の方から、「家族でまた食べに行きたい」と電話があった。こういう連絡は、本当にうれしい。時間が経っても思い出してもらえる店でいられたのだと思うと、じんわり胸にくるものがある。
さらに、鞆のソフトボールチームの女性陣からも連絡があった。去年できなかったハロウィンパーティーの代わりに、バレンタインデーに集まりたいとのこと。値段の相談になったとき、「最近は物価高だから、前の値段じゃ難しいですよね?」と心配までしてくれた。
ありがたい話である。
でも、向こうが希望しているその値段でなんとか頑張るのが、自分の役目だと思っている。利用してくれること自体が、もう十分ありがたいのだから。
普段は決して忙しい店ではない。
それでも、こういうお客さんたちに支えられて、なんだかんだで17年が過ぎた。あと1か月で満18年になる。始めた頃は「10年も続くのだろうか」と思っていたのに、年を取ると月日が経つのは驚くほど早い。気がつけば、20年という数字が現実味を帯びて、すぐそこまで来ている。
明日は火曜日。今の時期は定休日にしている。
休みとはいえ、確定申告をまとめたり、いま運営している3つのサイトを1つの本サイトにまとめる作業に手をつける予定である。考えることも、やることも、相変わらず細かい。
それでも、少しだけ時間ができたら、最近ゆっくり観られていない映画を一本観ようかなと思っている。店をやって、数字を見て、工事の音を聞いて、あれこれ考えて。それでも最後はやっぱり映画に戻っていくあたり、自分はつくづく変わらないらしい。
雪の朝から始まった一日だったが、振り返ってみれば、人の声と未来の予定で温まる日でもあった。
さて、またひとつ季節を越える準備をしながら、次の一歩のための静かな火曜日を迎えるとしよう。
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