店の裏側で起きていた、三つ目の設備の話

昨日、冷凍冷蔵庫とエコキュートの交換工事が終わった。
厨房に新しい機械が入り、空気が少しだけ変わった気がした。設備が更新されると、仕事の段取りまで新しくなったような錯覚がある。

そんな流れで、ふと照明のことが気になった。
冷凍冷蔵庫の近くにはLED照明があり、これまではその明かりを頼りに作業してきた。しかし、そのLEDも最近、点いたり点かなかったりと、どうにも挙動が怪しい。

「昨日は冷凍冷蔵庫も替えたし、ついでにLEDも替えるか」

そう思って、ジュンテンドーに向かった。

二つの勘違い

正直に言うと、LEDについてはよく分かっていなかった。
蛍光灯がLEDに変わる――ただそれだけの話だと思っていた。

もともと付いていた電球。
「made in china」だから、ジュンテンドーの店員もよくわかっていなかった。

結果的に、間違っていたのは二つある。

一つ目は、LEDには電源の向きがあるということ。
蛍光灯は、どちら向きに取り付けても点く。長年それが当たり前だったため、LEDも同じ感覚で扱ってしまった。

二つ目は、LEDには器具に合う種類と合わない種類があるということ。
グロースターター、ラピッドスタート、直結――言葉は聞いていたが、その違いを本当の意味で理解していなかった。

この二つを同時に間違えた状態で、スイッチを入れてしまった・・・・

ヒューズが飛ぶ、という出来事

結果、LEDは点灯せず、内部の基板にあるヒューズが飛んだ。
「壊れた」というより、壊れる前に止まった、という方が正しいのかもしれない。

この時点で、自分の知識ではもう手に負えない。
そこで頼ったのが、同級生のお兄さんだ。電気屋をしている人で、事情を話すとすぐに状況を理解してくれた。

「直せるけど、やらない修理」

説明を聞いて、初めて知ったことがある。

実は、飛んだヒューズ部分をスルーして、点灯させる方法自体はあるらしい。
電子的には可能だし、やろうと思えば直る。

ただし、それは普通の電気工事ではやらない

ヒューズは、異常が起きたときに電気を止めるための、最後の安全装置だ。
そこをスルーすると、次に何かあったとき、守るものがなくなる。
漏電や発熱の危険があり、店で使う設備としては選ぶべきではない。

同級生のお兄さんは、はっきりそう言った。

「点くけど、安全じゃない。だからやらないんだよね」

一方で、素人がLED工事をする場合、そうした“とりあえず点かせる修理”をしてしまう人も少なくないそうだ。
それが危険だということは、あまり知られていない。

結果的に選んだ、別の判断

壊れたLEDは修理せず、
もともとLED化していなかった、もう一つ奥の照明を新たにLED化することにした。

結果的に、その場所の方が仕事的には使いやすかった。
修理費をかけるよりも安く収まり、全体としては無理のない選択だったと思っている。

ラピッドスタート用のLED一本。
グロー対応のLED一本。
そしてLED化の工事費。
合わせて、だいたい一万円ほど。

決して安い勉強代ではないが、結果的には理想的な場所を修理できたので良かった。

「ただの置き換え」ではなかった、という話

蛍光灯は、これから製造されなくなる。
家庭でも店でも、LEDに替えていく人は増えるだろう。

でも、
蛍光灯とLEDは、同じ感覚では扱えない。

向きがあり、種類があり、間違えれば点かないだけでなく、壊れることもある。
そのことを、事前に理解している人は、実はそんなに多くないのではないか。

今回のことは、失敗というより、
蛍光灯からLEDへ移る、その「境目」を体で理解した出来事だった。

設備の話は、たいてい裏側にある。
だが、その裏側での判断が、日々の仕事を静かに支えている。

先ほど「勉強代」という言葉を使ったけれど、本当はグロースターター、ラピッドスタート、直結についてはいまいちわかってはいない・・・😛

そんなことを思いながら、今日もブログを書いている。

昨日は昨日で、冷凍冷蔵庫とエコキュートの工事があり、
今日は今日で、まさかのLED騒動だった。

一つ片づいたと思ったら、
次の「想定外」が顔を出す。
店をやっていると、そんな日が続くことがある。

正直、気分的にはもう少し疲れている。
だから今は、ただこう願っている。

明日は、何も起きない一日であってほしい。

大きなトラブルもいらないし、
小さな違和感もいらない。
普通に仕込みをして、普通に営業して、
普通に一日が終わる。それで十分だ。

そんなことを思いながら、このブログを書いているうちに、
日付もいつの間にか変わってしまった。

そろそろ寝るとしよう。
明日(もう今日だが)が、静かな一日であることを願って。


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